本当にやりたい事
合格して、あと3日後には進学するか否かを大学側へ答えなければならない。
親には借金してでも学費は返すと言って、承諾を得ている。
しかしながら、これで人生での仕事が決まってしまう訳である。そう考えると『これでいいのか?』と考え始めてしまう。
英語も一年の留学で貿易の取引の仕事ができるまでになったし、ポーランド語も一年現地に住んで話せるようになった。
更に難しいことはないかな、と探した時に見つけたのがワルシャワ医科大学の入学試験だった。全部英語で、理系3教科を受験する。面白そうじゃないか、と。
実際寝る間を惜しむほどのことはせず、半年間コツコツセンター試験の過去問やらイギリスの化学教師の知り合いにメールで質問してきただけで、特別なことは何もしていない。
合格の通知が来たときには嬉しかった。
『けど、こんなんで受かるって、落ちた人いるのかな?』
しかしナイジェリア人の予備科に通っていた知り合いは落ちてしまった。19歳で医者になりたい学生と、30歳になって力試しに受けてみようというおっさんが同じ土俵で戦ったわけだ。
チャンスはチャンスと捉えて、進学するか。
または遊興でしたことならば、なかったことにしてビジネスの世界へ戻るか。
これで決まりだ、って思ったものが霧のように消えてしまうような、ぼんやりした人生に定規で真っ直ぐ引いた線のような方向性は作れるのだろうか?
多分、続く。